Last Updated 2018-06-22

HOME > NewsRelease > ムソルグスキー:「展覧会の絵」全曲:吉橋雅孝

2012年6月



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Mussorgsky / Tableaux D'une Exposition. Borodin / Petite Suite. (1885) - Masataka Yoshihashi





















2012年6月6日発売開始
ムソルグスキー:「展覧会の絵」全曲
吉橋雅孝

DPIC-0004 JAN:4562353370033  国内定価2000円



亡き盟友への「惜別の挽歌」が聞こえるか?・・・今や伝説とも言える、ロシア国民派音楽集団「ロシア五人組」の1人であるムソルグスキーの代表作。同じ芸術家である親友・ハルトマンの遺作展に触発され、絵画を巡る幻想を描いた組曲。


芸術の浪漫を注いだ熱狂的なクライマックスに向かって綴られる旋律を、日本で活発な演奏活動を続け、ライブを重ねる度にその注目度を高める吉橋雅孝が好演。ファン待望のデビュータイトル!


 日本において活発な演奏活動を続けるピアニスト・吉橋雅孝のCDデビュータイトルが遂に発売!。彼のファーストタイトルとなる本作は、2010年頃よりライヴで演奏され多くのファンを魅了した、ムソルグスキーの名作「展覧会の絵」芸術のロマンを抱き、親友への惜別を謡ったとも言える「惜別の挽歌」を熱演。ファン待望の1枚です。

プログラム

1: 第1プロムナード
2: 小人(グノーム)
3: 第2プロムナード
4: 古城
5: 第3プロムナード
7: ビドロ
8: 第4プロムナード
9:卵の殻をつけた雛の踊り
10:サムエル・ゴールデンベルクとシュムイレ
11:第5プロムナード
12:リモージュの市場
13:カタコンベ - ローマ時代の墓
14:死せる言葉による死者への呼びかけ
15:鶏の足の上に建つ小屋 - バーバ・ヤーガ
16:キエフの大門
17:ボロディン・「小組曲」 1:尼僧院にて
18:ボロディン・「小組曲」 2:間奏曲
19:ボロディン・「小組曲」 3:マズルカ(Ⅰ)
20:ボロディン・「小組曲」 4:マズルカ(Ⅱ)
21:ボロディン・「小組曲」 5:夢
22:ボロディン・「小組曲」 6:セレナーデ
23:ボロディン・「小組曲」 7:夜想曲
24:ボロディン・スケルツォ(1885)

試聴はこちらから御試聴頂けます。





リリースノート  ディーピック・エンタテイメント 制作統括プロデューサー 鈴木俊行



日本で男に生まれたら、「果たしたい、何か」というものを必ず持っている。それが何かは人それぞれだが、「何かを背負う」ということが、この国に生まれた男の「美学」であり、それはまた「仁義」とも呼ばれている。


 ムソルグスキーにとっての「展覧会」は、親友の急逝を悼み、彼の遺作となった絵画から得たものを世に示すべく、楽曲にしたためたものである。同時にそれは、真にアーティストとして生きた者同士を結ぶ、亡き友への挽歌でもある。


 今回これを弾くアーティストは「日本の男」である。仁義に生きる男の美学こそ、この楽曲に込められた「男の挽歌」を表す上で重要であると考える。それは全編を「男らしく弾く」という意味ではなくて、真に表現者として表されるものを大切にしながら、終局に向かってドラマティックに描かれ行く構成は、亡き友への「昇魂の挽歌」であり、日本の男が背負う「果たしたい、何か」に通じるものがある。ムソルグスキーがハルトマンと何かを約束したわけはないだろうが、日本的に言えば、ムソルグスキーが、この曲をハルトマンの急な旅立ちへの贐(はなむけ)としたかったことは、想像に難くない。"アーティストの魂を、君に"。この曲にはそういう「男の美学」が一杯詰まっていて、決して色褪せることのない男のロマンを背負って、このピアニストは日本で活動を続けている。


そういう男をこの曲で世界中の方々に紹介出来たことを、誇りに思う。日本人として、そして、日本の男として。