Last Updated 2018-06-22

Junk Essay. 弊社社長のクダラナイ雑記

映像制作 「勝負は1分」 2008.3.15 

※写真は本文とは関係ありませんころで、CM映像の制作を目的にこのページをご覧になられた皆様は、恐らくはCM動画を制作する必要性に迫られ、具体的に制作したいと考えておられることと存じます。で、実際にそのように考えておられる方から多くの要望を頂くことになりますが、大抵の場合、それらのプランは「全てを伝える」ために作られようとしており、さながら映画を作るが如くの長編映像の夢を語られます。

もし、それらの映像の視聴者が目的を持ってその映像を見る場合には、目的を完遂するためにどんなに長くつまらない映像でも最期まで観るわけですが、Webでの動画の制作の依頼の殆どは、目的が不明確な「不特定多数」を対象としたもの、即ち「宣伝映像」ですから、興味を惹かせない限り、どんなに美しく、必要な事柄を網羅しようとも、その映像は何の価値も持ちません。

インターネット黎明期の1994年から、ビットストリーム・メディアと向き合ってきた当社は、Webの効果的なプロモーションについて膨大なデータを蓄積しており、これらの研究は今日も続けられております。そこから導き出されたもの。それはWebプロモーションにおけるプレゼンの制限時間は「1分以内」であるということです。


70秒を超える頃には、視聴者は8%になっているという事実

これまで、動画またはVTRによる広告といえば、テレビの独壇場でした。そしてそのテレビで与えられたプレゼンの制限時間は殆どが15秒、たまに30秒、ごく稀に60秒という制限時間は、長い歴史においても未だに変わらない制限時間です。この短い時間故に、放映資源が潤沢なインターネットでの動画放映を考えるユーザーの殆どは、「より長く・より多く」の映像を詰め込もうと考えます。昨今のブロードバンド化に伴って、2000年以降はWebプロモーションにおいて動画は非常に重要なポジションを獲ていますが、目的のない不特定多数に対する広告映像がどれだけの効果を上げているのか?を2005年から独自に調査を行った結果、視聴開始から70秒を超える頃には、平均8%のユーザーしか視聴していないという事実があります。

逆に、有効と思われる秒数は何秒か?となった場合、本当のことを言えば理想は10秒です。10秒以内であれば平均96.6%のユーザーが視聴します。


■インターネットの広告動画における平均継続視聴率(2007年・当社調べ)、
10秒 96.60%
15秒 91.10%
20秒 86.60%
30秒 69.45%
40秒 51.88%
50秒 38.20%
60秒 24.90% ←恐らくこのへんが多くを伝える限界(4人に1人はここまでは視聴する)
65秒 17.40%
70秒 8.90%
75秒 7.25%
90秒 5.83%
180秒 3.75%


※データはCM動画8ジャンル・50本の2006~2007年の1年間の視聴率データから割り出したもの。動画の平均総秒数は284秒



とはいえ、CMの先に目的のあるテレビならともかく、そのためだけに観る映像で10秒、というのはあまりにも短いですから、どのくらいを「多くの人」とするかを勘案し、尚且つ意義のある訴求のために必要な秒数を摺り併せて行くと、60秒という秒数に辿り着きます。この秒数なら相当の情報を押さえつつ、魅力的なプレゼンスを繰り出すことが可能です。しかもこの秒数までは4人に1人はどんな映像であってもとりあえず観てくれます。


インターネットでの動画に与えられたプレゼンスタイムは1分。あなたは1分で何を伝えますか?当社はあなたのためのこの1分に全力を注いで勝負します。

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