Last Updated 2018-06-22

Junk Essay. 弊社社長のクダラナイ雑記

ピアニスト募集近況 2010.10.13 

定より10日以上遅れてVol6を無事に配信開始。なんて考えていたらもうVol7のリリース時期が近づいてきてアタフタと編集に明け暮れております。また、この時期はアーティストもオンシーズンなので、この間にSPFCのSさんが暇を見つけてはスタジオのスタインウェイの整備に来ていて、この冬の収録に向けて慌しい毎日が続いています。事故は大抵こういう時に起こるので、皆で気をつけて作業を進めております。
      編集中(DPIC-Kashiwai Studio)さて、8月の終わり頃からアーティストの募集に関して非常に多くの問い合わせや具体的なご応募を頂いております。選考につきましては一昨日(2010年10月11日)までに到着したものについては全ての応募物を拝見・拝聴させていただき、具体的にオファーをご連絡差し上げております。で、今月で募集が丁度2年目に突入し、このところあまりにもお問い合わせとご応募が多いため、少し近況を述べてみたいと存じます。

 まず、最近よく質問で聞かれる件で、「学歴」の件と「桐朋学園の出身者でないとダメなのか?」という件がありますが、これについては全然選考の要素とは関係なく、桐朋の方が多いのは本当に単なる偶然で、DPIC自体はこの大学と何等のコネもありませんし、出身の方をフィーチャーした情報をプレスリリースで事務局に送っても全部無視されたくらい(なのでもう送っていません)ですからこの大学自体は私共のようなものなど興味も眼中にもないはずです。但し応募者を出身学校別で集計したら、応募者の多さで桐朋学園は間違いなくブッチギリのトップです。(カルチャーが体育会系なんだと思います。多分(笑))

 次に多いのがギャラの件とデモ音源の件、ギャラについてはここで具体的な金額は書きませんが全然安いということは間違いないです。が、この点が気になるあなたを差し置いて、他の応募者はそんなことなどお構いなしにジャンジャン応募して来てますので、ここで躓く方は応募しない方が賢明です。海外からも応募が来てますので距離も関係のないことです。

 デモ音源についてですが、これについては「選考の全て」ですので、一番力を入れて欲しい部分でもあるわけですが、なかなか思うに任せない方が多いようでいろんなご質問を頂きます。これについては良い音源と手法についてだけ述べますので参考にされて下さい。

 まず、CDなどのメディアへの録音で応募される方の場合、出来るだけ最近録ったもの(どんなに旧くとも半年以内)で応募されて下さい。録音から2年以上経過しているなど、旧い音源で応募されて来る方が散見されますが、オファーを出せば撮るのは「今」なわけですから、「今、どんな演奏をしているのか?」が最大の興味であり、この考査要件を満足しなければ、「過小評価」を受けることになります。これは当社の応募に限らず、どのようなオーディション音源においても共通する部分です。

 次に録音の「質」についてですが、基本的に考査の焦点は「どのような演奏をする奏者なのか?」ですから、「音質の善し悪し」は全く関係ありません。極論をすれば、家にあるビデオでセルフ撮りしてYoutubeで流している程度のもので十分評価可能です。旧くて綺麗な録音で応募するくらいなら、会議用のレコーダーで録音した最新の録音の方が遥かに良いデモ音源と言えます。

 どうしても録音が出来ない方は当社にデモンストレーションに直接おいで下さい。これなら交通費だけで応募出来ます。その交通費すらない、という方もおられるかもしれませんが、飲まず食わずで切手代を捻出して応募する人の話も聞くくらいですから、頑張って応募に漕ぎ着けて欲しいと思っております。

 最後に応募したけれどオファーが来ない、という方に申し添えたいことです。基本的に当社の応募は何度でもチャレンジ出来ますので、ここまで読んで前述したところに思い当たるところがある方は、もう一度「過去に応募したことがある」旨を書き添えて音源だけお送り頂き、再度ご応募下さい。それと、この夏のライブ配信の番組の中で、考査のツボをちょっとだけ私が話しているシーンがありますので、一度録画をご覧になられてみて下さい。(了)

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